お墓の相談で、最近になってよく質問されること

時代が大きく変わって、お墓にまつわる質問も変わってきました。
最近よく聞かれる質問をQ&A方式でご紹介しますので、皆さんぜひご参考ください。
まずは、従来多かった質問から

Q.身内が亡くなったが、いつまでに戒名を彫ればいいですか?

A.基本的には納骨までに彫ります。でも、稀に先に納骨して、数年経ってから字彫りを依頼される人もおられます。

Q.納骨はいつまでに行えばよいですか?

A.かつては49日の法要(満中陰)に納骨も一緒にすることが多かったのですが、亡くなってからあまりに早すぎるのと、納骨時間が延びると法要の食事をする店に迷惑をかける等の理由で、最近は百箇日法要や1周忌に近親者だけで行う方が多いですね。
基本的にはご遺族の気持ちの整理がついた時でよいと思います。
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お墓に納骨する時期や方法について

Q.墓じまいをしたいが費用はいくらかかりますか?

A.お墓を撤去する場合に、費用に関係してくるのは、お墓の大きさ、墓所の工事のし易さ、撤去後の整地(巻き石まで撤去し更地にするか、巻き石は残すか、コンクリート・防草土を敷く 等)、お骨の回収方法(土葬の場合、骨拾いをするか)、撤去した墓石の取扱い(永代供養か処分)などです。
よって、現地を見てからのお見積りとなります。

さて、ここからは最近よく相談される内容です。時代を反映してますね。

Q.墓じまいをした墓地を売りたい。

A.市営墓地は永代使用権です。つまり、管理者に無償返還することになります。勝手に自分で権利を売ったとしても、撤去や建立のときに市に許可申請をするので、その時に不正がバレます。管理者のいる村墓地なども、基本的には管理者に返還することが原則です。少しでもお金に変えたい気持ちは分かりますが、私有地ではないので混同しないようにしましょう。

なお、墓地であっても登記のある所有権の土地は売買の対象となりえます。
*もちろん、墓地使用者の許可は得ましょう。

Q.墓じまいした遺骨を宅配便で送ってほしい。

A.コロナ禍の影響や仕事が忙しい方で、都会から地方に何度も帰省できないため、このような質問もよくあります。お骨の運送は、ヤマト運輸や佐川急便はダメですが、ゆうパックなら受け付けてもらえます。ただ、取り出した骨壺に水が入っている場合もあるので、こちらで十分抜くか、新しい骨壺に入れ替えなければなりません。

弊社では、蓋がずれやすい骨壺の場合、しっかり蓋が被さられる形状のものに入れ替えて送付することが多いです。もちろん、骨壷代や郵送料は別途いただいております。

なお、都会の納骨堂で、熱消毒などの処理済みでなければ受け付けてくれないところがあるようですが、弊社ではそのサービスは行えませんので、一旦都会でそのような消毒をしてくれる業者に、ご自身で持ち込んでもらってます。

Q.本来付き合うべきお寺と疎遠になっており、葬式も住職を呼ばなかった。納骨にあたって、魂入れ(魂抜き)をしてくれるお坊さんを紹介してほしい。

A.子供は都会に行ってしまい、親は老人ホームなどの施設で暮らし始めると、お寺さんとのご縁もどんどん希薄になってきます。徐々に法事なども実施しなくなり、いざ親が亡くなってもお寺に連絡しづらい事情もあるようです。

また、葬儀も安い家族葬が主流になっており、葬儀とセットになっている契約お坊さんがお経を唱えてくれます。ですから納骨とか、墓じまいの時に拝んでいただくお坊さんがいないみたいですね。

弊社では真言宗、浄土真宗においては、細かい流派を問わなければ、ご紹介ができます。
相場的には5,000円~10,000円です。

Q.墓じまいした遺骨を散骨したい

A.散骨にあたっては、そのままの遺骨ではできません。細かいパウダー状にし、そのうえで散骨可能な場所に申し込む必要があります。最近ではパウダー状にした遺骨をペンダントなどに入れて常に身につける手元供養なども流行です。
散骨場所は海だったり、山林だったりするようですが、弊社ではそのサービスはありません。
ただ、お骨を永遠にお祀りする合祀納骨塔と提携しており、一体10万円~承っております。


今までは上記のような質問が多く、終活の一環で墓じまいの話が目立ってました。
これからはコロナの影響が無視できず、帰省できないことによる墓参り代行の問い合わせが増えています。墓じまいの流れは変わらないと思いますが、テレワークの普及で地方居住者が増え、気軽にお墓参りができるようになれば、若い人でも新たにお墓を建てる人もいるかもしれませんね。

Youtubeもご参考ください。2018年8月のラジオ放送です。

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