1級ファイナンシャル・プランニング技能士 合格体験話

ついにファイナンシャル・プランニング技能士資格検定の1級に完全合格できました。完全というのは、1次試験があって、そのあと2次の面積試験があったからです。1次試験は合格率10%前後の難関で、これは3度目にして昨年9月試験で合格しました。2次面積試験は合格率80%なのですが、なんせ1次を突破した人たちなので、気は抜けません。面接官は、わざと圧迫してこちらを刺激したりして、今回は落ちた~と思ってたくらいです。でも何とか受かって本当にホッとしました。

ファイナンシャル・プランニング技能士とは

俗にFP検定と言われるこの資格は、3級から1級までがあり、お金全般についての知識を問われる国家資格です。

1級の場合は、年金・民間保険・投資・税金・不動産・相続事業承継の6項目がテーマで、午前がマークシートの学科、午後が筆記の実技となっており、両方合わせて6割以上の正解で合格します。

3級は専門用語の意味を問われるような内容で、計算問題はほとんど無いと思います。
2級は専門知識の突っ込んだ内容で、簡単な計算問題もあり、金融機関特に保険会社に勤める方には必須になっているようです。

1級は銀行の役職者クラスの方が受験されることが多いようで、特に不動産や事業承継についての専門知識が問われます。

なぜ私はこの資格を受験したのか

まず1つは仕事の幅を拡げるためです。
本来、町の不動産屋さんは宅地建物取引士の免許があれば仕事ができるわけで、わざわざFP資格までは必要ありません。
でも、今やインターネットによる情報の氾濫で、不動産に絡むお客様のニーズが多様化していることや、税金や法律などの改正・特例も頻繁に行われるようになり、昔のように宅建試験範囲の知識と経験だけで商売できる時代ではなくなったからです。

ちなみに不動産屋は昔、“くにゅ(口入)”とか“千三つ屋(千の事柄の中で3つしか本当のことを言わない)”と揶揄して呼ばれてました。しかも宅建試験が始まった1958年(昭和33年)当時は、ほぼ100%の合格率でしたので、誰でも取得できたわけです。よって、正確な知識や経験、誠実な姿勢よりも、口がうまく、上手に人をその気にさせる(あるいは騙せる)人が儲かった商売なのです。

しかし、そんな時代は終焉を迎え、レベルの低い業者や悪徳業者は淘汰されていき、また他業種からの参入も増加してきたことで、現代では、不動産屋として生き残るにためには、新しい情報で知識をアップデートしてゆくたゆまぬ努力と、「宅建士+α」の資格が必要な時代になったのです。

私の場合、FP1級の他、公認不動産コンサルティングマスター、賃貸経営不動産管理士も取得しており、いろいろな角度でのご提案ができると自負しております。

受験した理由の2つ目は、自分がこれから老後を迎えるにあたって、相続や事業承継、年金、保険などの問題に直面するので、より良い選択ができるように知識武装しておきたかったからです。税理士や銀行さんや保険屋さんなど、教えてくれる人はたくさんいますが、その道の専門家なので、総合的に考えられる便利なコンシェルジュのような人はいません。大富豪であればプライベートバンクの担当者が張り付いてくれますが、庶民の身分では自分で資産を守るしかないと思ったのです。

ファイナンシャル・プランニング技能士受験のすすめ

私は以前、FP資格をバカにしていました。なぜなら、この資格を取らないとできない業務は無いからです。ファイナンシャルプランナーは誰でも名乗れますので、苦労して取っても意味がないと思ってました。ところが、2級を持って保険の営業をする後輩に出合い、税金や相続も考慮した総合的な知識と提案に感銘を受け、自分も勉強してみたくなったのです。

宅建業が実務経験年数に計上できるということで、私は2級から受験できましたが、勉強を始めた当初から世の中のお金の仕組みがどんどん理解でき、“政府がいかに庶民から搾取しているか”“庶民に有利な情報は告げられず、不利な情報ばかり過度に宣伝している”ことがよく分かりました。
最近若い人の3級や2級の受験者が激増しているそうですが、国の政策に疑問を持つ人が増えてきたのだと思います。

自民党は相変わらず増税路線で、国民負担率は諸外国を大きく上回って50%に及ぶそうです。
そして今後更に増税や特例の廃止が毎年のように行われると思います。国に搾取されないためにも、自分で知識武装することを強くお勧めいたします。

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