芸能人の自殺が短期間に続き、とてもショックを受けました。
今のコロナ禍の時代、芸能人だけでなく、貧乏に負けたり、心を病んだりして死を選ばざるを得ない一般の方も多くいます。そして、これから年末に向けて、借金苦などで命を絶つ人が多く出ると予想されます。
心を病んだ方を励ましてはいけない、と専門家がよく言いますが、本当にそうなんでしょうか?
僕なりに考えてみました。
芸能人の度重なる自殺
昨日飛び込んできたショッキングなニュース。我々中年世代の憧れの女優 竹内結子さんの自殺報道でした。三浦春馬さんの自殺から次々に芸能人が後に続きましたが、竹内さんはトレンディドラマで親しんでいたこともあり、最も衝撃的でした。ランチの女王など、再放送でも録画して見た記憶があります。個人的には1986年に起こった、アイドル岡田有希子の飛び降り自殺以来のショックな出来事でした。
自殺者数は今年7~8月で急増
下のグラフを見ていただくと、今年の7~8月は自殺者が急増しているのが分かります。
でも、6月までは例年よりずっと少ない人数だったのです。これはいろんな要因があると思います。
例えば不登校の生徒や会社に行きたくない社会人などは、自粛待機のおかげで快適な引き籠りライフが楽しめたでしょうし、会社経営している方は、持続化給付金や無利子貸し付けなどで、むしろ昨年より金回りが良くなった人もいると思います。
個人でもらえた10万円なども思わぬボーナス感覚で、切羽詰まっていた無職の人などには、コロナに感謝という人も少なからずいたようです。
もちろん、観光業や飲食業など、本当に苦しくて自殺に追い込まれた人もいるでしょうが、それでも何とか持ちこたえられたのでないか、と考えられます。
では、7月から急増している自殺者はどのような背景の方々なのでしょう?
原因はお金のトラブル?
7月から増えた自殺者について、まだ分析などが公表されていないが、僕が考えるに、やはりコロナの影響による金銭の行き詰まりが原因ではないでしょうか。倒産情報などを毎日見ていますが、件数が多いだけではなく、地方では有名な会社もあり、負債額もかなり大きくなっています。
おそらく全国で大多数の失業者が出ているのは、容易に想像がつきます。
倒産だけでなく、経営不振によるリストラも激増しているわけですから、次の仕事が見つからない方は、家賃やローンが払えず家を手放したりして、なおさら将来を悲観しがちになるでしょう。
芸能人の方々は、おそらくはお金ではなく、人間関係問題が主原因かと思いますが、我々庶民にはやはりお金問題が大半ではないか、と思います。漫画カイジに出てくるように金は命より重いのかもしれませんね。
周りの人間は干渉してはいけないのか?
よく専門家が言われることに「鬱病の人にがんばれ、などと励ましてはいけない」というのがあります。その励ましがプレッシャーになって、自殺などの引き金を引いてしまうとのことですが、僕が考えるには、中途半端に励ますのがダメなのではないでしょうか。
つまり、こちらは励まして応援しているつもりでも、それは所詮自己満足で、結局は社交辞令の口だけの人が多いのでは、と思うのです。患者は、ただでさえ他人の目や他人の言動が気になる人なのに、無責任な言葉だけ与えて、「俺は口で応援して見てるだけだから、お前自身が努力しろよ」となおさら圧力をかけているのです。
まずは環境を変える努力を本人と一緒にしよう
本当に励まして一緒に問題解決をしようと思うなら、言葉だけでなく、とことん行動すべきだと思います。僕は、心の病の原因は今の環境だと思っているので、例え本人が嫌がっていても、まずは環境を変える努力を一緒にやります。
学校が原因なら転校させるし、今はオンライン授業の学校もあるので、そこに転入させてもいい。
会社が原因なら転職だし、しばらく無職になるのも自殺するよりはマシかと思います。
居酒屋でブラックバイトが原因で自殺した女の子がいたが、そもそもメンタル的に強くないことを家族や友人が早く見抜いて、さっさと力づくで辞めさせるべきだったと思う。
同じ環境に留まると、どんどん自分の視界が狭まっていき、外の世界が見えなくなる。芸能人なども、子供の時から同じ世界ばかりなので、視野狭窄で自分を追い込んでしまうのでしょう。
とにかく、その人のことを本当に心配をするならば、世間体は無視して、その環境を一緒に断ち切ってあげることが肝要ではないでしょうか。
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